117399 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

きよみや犯科帳

きよみや犯科帳

曹達水の幻


『曹達水の幻』


蝉も休む夏の夜に
交わした最後の接吻が
ふと、過ぎった

あれから幾度の夜が
通り過ぎた、私の横を
何故、今頃?


賑やかな大通り
喧騒は友達
でも、いつも気付けば視線は
あの影を探してる



朝焼け 始発の 風が吹く
少し 疲れた 瞼に刺す光
あれは未練が映した幻?





時は私を少しずつ
小賢しくしていったわ
悲しい程

心の奥に押しやる術
違う喜びを得る術
悲しい程


賑やかな大通り
曹達水は友達
でも、いつも気付けば鼓膜は
あの声を探してる



夕凪 麦芽の 香たつ
味覚よ 狂え 記憶に蓋をして
これも未練がさせてる幻?





また逢えても、「さようなら」言えるの?
幻…




(music , words // R.Kiyomiya)


© Rakuten Group, Inc.
X